[シンガポール 24日 ロイター] - 中国税関総署が24日発表した9月の原油輸入は4024万トン(日量約979万バレル)と前年同月比2%減少した。独立系製油所が需要低迷や低い精製マージン(利ざや)を踏まえて稼働率を抑えた。
ただ、輸出マージンが高いことから、石油製品の輸出量は2021年6月以来の高水準に達した。
1─9月の原油輸入は3億7040万トン(日量990万バレル)と前年同期比4.3%減。同期の輸入が前年比でマイナスになったのは14年以来。
中国の燃料需要は、政府の厳格な新型コロナウイルス対策が旅行や製造業の活動停滞を招いたため、急速に悪化。
国有の製油所の大半はコロナ規制による操業停止や保守点検から通常業務に復旧しているが、原油輸入の約5分の1を占める独立系の製油所は生産をなお抑制している。
ガソリンやジェット燃料を含む石油製品の輸出は9月に36%急増し、564万トンとなった。1─9月の輸出は前年同期比27.6%減の3545万トン。