[キーウ(キエフ)/ミコライウ 2日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ウクライナ産の穀物を運ぶ黒海の穀物回廊について、長期的な防衛が必要であり、それを阻害しようとするロシアのいかなる試みにも各国は断固として対応すべきだと訴えた。
ロシアは、黒海艦隊への攻撃により民間船舶の安全を保証できないとし、週末に穀物回廊への参加停止を表明した。
ゼレンスキー氏は1日のビデオ演説で、トルコと国連の協力によりウクライナの港から貨物船が出港していると述べた。
その上で「穀物回廊には信頼できる長期的な防御が必要だ」とし、「食料輸出を妨害するいかなる行為に対して世界が厳しく対処することをロシアは認識する必要がある。何千万人もの命がかかっている問題だ」と強調した。
ウクライナのインフラ担当相、オレクサンドル・クブラコフ氏はツイッターへの投稿で、3日には農作物を積んだ8隻が穀物回廊を通過する予定だとした。
トルコのエルドアン大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話で穀物回廊の問題を協議した。
トルコのアカル国防相は、協議は進展しているとし、穀物回廊を巡る合意が継続することを望んでいると述べた。同氏はロシアのショイグ国防相とここ数日間に2回電話会談を実施。その後発表した声明で、合意継続を示す情報を精査していると述べ、ロシアからの反応が「きょうかあす」得られるとの見方を示した。
*一部表記を修正して再送します。