[キーウ(キエフ) 3日 ロイター] - ウクライナ外務省報道官は3日、ロシアが黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意に復帰したことについて、ウクライナはロシアを説得するために新たなコミットメントは示さなかったと述べた。
ロシアは10月29日、黒海艦隊の船舶が攻撃されたとして穀物輸出合意への参加を停止したが、11月2日に復帰を表明。ロシア国防省は、ウクライナが黒海の穀物回廊をロシアに対する軍事作戦に利用しないと保証したため復帰すると説明していた。
ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は「ウクライナは黒海の穀物回廊を危険にさらすようなことは一切行っていない」とし、「穀物回廊を軍事目的のために利用したことはなく、利用する計画もない」と表明。ロシアに復帰を促すために新たな提案は行っていないとし、「ロシアは、グテレス国連事務総長とトルコのエルドアン大統領の積極的な外交努力の結果、穀物輸出合意に復帰した」と述べた。