[国連 3日 ロイター] - グテレス国連事務総長は3日、ロシアとウクライナに対し、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の延長を求めた。
国連とトルコが7月に穀物輸出合意を仲介して以降、ウクライナは1000万トンの穀物とその他の食料を輸出していると指摘。記者団に対し「全ての当事者に2つの分野への取り組みに集中するよう訴える。第1に黒海イニシアチブの更新と完全なる履行、第2にロシアの食料および肥料の輸出を巡り残存する障害を取り除くことだ」と述べた。
輸出合意は、ロシアもしくはウクライナが延長に反対すれば今月19日に期限が切れる。
同合意はロシアの穀物と肥料の輸出円滑化も目的としており、グテーレス氏は、世界的な肥料の逼迫に緊急に対応するための協調的な取り組みが必要と指摘。「肥料価格の高騰で世界中の農家が影響を受けている。世界的な肥料問題で世界的な食料不足が引き起こされるような事態はあってはならない」と述べた。
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