[ワシントン・ロンドン 3日 ロイター] - 主要7カ国(G7)とオーストラリアは、月内に決定するロシア産石油価格の上限について、変動レートではなく固定価格を採用することで合意した。関係筋が3日明らかにした。
米当局者とG7諸国は、海上輸送のロシア産石油を対象に12月5日から導入する価格上限を巡り、ここ数週間に集中的な協議を行ってきた。
ある関係者は、各国が上限設定について「指標価格に対する割引ではなく、固定価格を定期的に見直す方式にすることで一致した」とし、「これによって市場の安定性が増し、順守が簡素になり市場参加者の負担が最小化される」と述べた。
固定価格は定期的な見直しで必要に応じて調整されるとしたが、詳細には踏み込まなかった。一方、指標価格に対する割引として上限を設定した場合、過度に変動が大きくなる可能性があったとした。
別の関係者によると、国際的な指標であるブレント価格に対する割引として変動価格を設定した場合、ロシアのプーチン大統領が供給を減らすことでこの仕組みを操作する恐れがあるとの懸念があったという。
複数の関係者によると、導入時最初の価格自体はまだ決まっていないが、今後数週間で決定される見通し。