[ロンドン 4日 ロイター] - 米バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバルリサーチが4日発表したEPFRデータに基づく資金動向リポートによると、2日までの週はキャッシュファンドへの資金純流入が621億ドルと、コロナ危機が本格化した2020年以来、最多になった。市場のボラティリティー増大と米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しの不確実性を背景に、安全資産と見なされるドルに資金が流入した。
一方、株式ファンドは63億ドルの純流入だった。新興市場ファンドは43億ドルと2週連続の純流入。欧州株ファンドは38週連続の純流出だったが、規模は9億ドルに縮小した。
この週はFRBが米経済鈍化に対応し利上げペースを緩めるのではとの見方から、株式市場が上昇。S&P総合500種は米企業決算への楽観的な見方も手伝って、週間で約4%上昇した。金ファンドは14年以来の長さとなる19週連続の純流出だった。