[ワシントン 4日 ロイター] - イエレン米財務長官は11日に20カ国・地域(G20)次期議長国インドを訪問し、12日からはインドネシアのバリ島でG20関連会合に出席する。インドとの経済関係強化やロシアのウクライナ侵攻に起因するG20内の対立解消が主要テーマとなる。米財務省が4日発表した。
インドでは米印経済金融パートナーシップ協議に参加し、同国にあるマイクロソフトの開発センターで両国関係の深化について講演する予定。インドのシタラマン財務相とも会談を開き、インドが12月に議長国を引き継ぐG20の展望について話し合う予定。
財務省高官はウクライナ侵攻が続き、その経済的悪影響が続くと見込まれる場合に「G20としてロシアの責任に言及・強調する必要があるということをインドに期待する」と述べた。
別の同省高官は、インドはロシア産原油の主要購入国だが、米国として購入削減の圧力をかけるつもりはなく、ロシア産石油への上限価格設定はイエレン氏の訪印で主要テーマにはならないと述べた。
12日はインドネシアのバリ島で開かれるG20財務相・保健相合同会議に参加し、15─16日はバイデン大統領に同行してG20首脳会議(サミット)に出席する予定。
高官はイエレン氏がバリで中国の財政相と会談する可能性について問われ、現時点で発表できる会談予定はないとした。