[シャルムエルシェイク(エジプト) 12日 ロイター] - エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)について、インドは全ての化石燃料の段階的な削減で参加国が合意することを希望している。関係者2人が12日、匿名を条件にロイターに語った。
昨年11月に英グラスゴーでのCOP26で採択された気候合意には、石炭の削減が初めて明記された。
関係者によると、インドは削減対象に全ての化石燃料を含めるよう求めているという。
COP27のインド代表団スポークスマンは、取材に対して「石炭には全く言及しなかった」と発言。同国が言及したのは「国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のリポートだと説明した。同リポートは、2030年時点で温室効果ガスの排出量を半減するには化石燃料の使用を大幅に削減する必要があると指摘している。
インド石炭省によると、同国は電力の約4分の3を石炭火力発電で賄っている。