[27日 ロイター] - ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は27日、ロシア軍のインフラ攻撃を受けた停電対策を巡り、ゼレンスキー大統領やその側近が同市を批判していることについて「無意味」だと述べた。
キーウ市は430カ所に「暖房センター」を設置しているが、ゼレンスキー大統領は25日、市の住民支援が不十分だとし、対策について多くの苦情が寄せられていると述べていた。
クリチコ市長は、交流サイトへのビデオで「特に現状では政治的な争いに巻き込まれたくない」と述べ、「かつてないほど、誰もが団結し、協力し合わなければならない。ここでは、ある種の政治的駆け引きが行われている」と懸念を示した。
これに対し、大統領の側近であるデービッド・アラハミア議員は、クリチコ氏の説明は市民の訴えと「かなり異なる」とし、1週間以内に問題を修正し、対策センターの査察を受けるよう求めた。
ゼレンスキー氏とクリチコ氏はロシアによる侵攻前、首都とそのサービスの運営方法を巡り衝突した経緯がある。
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