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EU各国のガス価格上限巡る協議難航、チェコ最新案でも合意見えず

発行済 2022-12-07 07:57
更新済 2022-12-07 08:00
© Reuters.  12月6日、欧州連合(EU)加盟各国によるガス価格の上限設定を巡る協議が難航している。7月18日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ブリュッセル 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟各国によるガス価格の上限設定を巡る協議が難航している。6日には、議長国チェコが提示したやや低めを上限とした最新の修正案が話し合われたが、今のところ合意のめどは立っていない。

各国は7日も議論を続ける見通しで、EUとしては13日までに合意したい考え。ただ複数のEU外交筋は、それぞれの国の立場は変わっておらず、さらなる協議が必要になるかもしれないとの見方を示した。

© Reuters.  12月6日、欧州連合(EU)加盟各国によるガス価格の上限設定を巡る協議が難航している。7月18日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

ドイツを含む一部の加盟国は、十分な供給確保が難しくなりかねないとの理由で価格上限自体に反対。一方、ベルギーやイタリア、ポーランドなどは上限設定が消費者を守り、経済をエネルギー危機から救えると主張している。

EU欧州委員会が示したのは、欧州天然ガス価格が取引の指標となるオランダTTFで1メガワット時(MWh)当たり275ユーロを上回り、液化天然ガス(LNG)の基準価格より58ユーロ高い場合に上限価格が発動されるという仕組み。

これに対してチェコの最新案は、上限価格を発動するTTFの水準を220ユーロに、LNG基準価格からの上振れ幅を35ユーロにそれぞれ引き下げた。

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