[リマ 8日 ロイター] - ペルーで反逆容疑などを理由に拘束されたカスティジョ前大統領の刑事裁判に向けた予備審問が8日に行われた。
この予備審問はカスティジョ氏の拘束が正当かどうかや、検察側の法廷における質問内容について判断することが目的。数時間で終了した後、捜査が続行されるのに伴って裁判所はカスティジョ氏を改めて7日間収監する命令を下した。
カスティジョ氏の弁護士は予備審問で、反逆の事実を否定し、同氏の拘束は「違法」で「恣意的」だと訴えた。
予備審問にカスティジョ氏自身は首都リマの拘置所からオンライン形式で応じた。裁判所に伝えたいことはないか問われたが、発言を拒んだ。
同氏はメキシコに亡命を要請し、両国の当局が協議していることが、メキシコのエブラルド外相の投稿で明らかになっている。メキシコのロペスオブラドール大統領は亡命を受け入れることに前向きな姿勢を示している。
一方、ペルーのボルアルテ新大統領は、数日中に閣僚の指名を開始する可能性がある。大統領府で記者団に対し、総選挙の早期実施は「民主主義においてまっとうな」動きかもしれないが、まずは協議を行う必要があると語った。
カスティジョ氏の拘束を巡っては、国内の一部で抗議活動が起きている。