[キーフ 9日 ロイター] - ウクライナ当局者は9日、ロシア軍の砲撃を受けている国内のエネルギーシステムについて、安定しつつあるものの、冬の間は電力不足が続くとの見方を示した。
シュミハリ首相は政府会議で「この冬は常に電力消費制限の中で生活することになる」と報告。エネルギー相に対し、重要インフラ、医療機関、防衛産業などに優先的に電力を供給するよう指示すると明らかにした。
これに先立ち、国営電力会社「ウクルエネルゴ」のクドリツキー最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、ウクライナのエネルギーシステムは安定した状態に戻りつつあるとしながらも、現在の発電量では「少なくとも秋から冬にかけて電力不足に陥る」との見方を示した。
クドリツキー氏によると、ウクライナのエネルギーインフラは10月以降、1000発以上のミサイルとドローン(無人機)による攻撃を受けた。