[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領府報道官は、欧州がロシア産ガスへの依存から米国産の液化天然ガス(LNG)に依存先を変えたに過ぎないと述べた。ロシア通信(RIA)が報じた。
欧州連合(EU)は10日、13日のエネルギー相会合で価格上限設定に関する意見をまとめるため緊急交渉を行ったが、合意できていない。
ペスコフ報道官は、ロシア産ガス依存脱却を目指す欧州の望みは「愚かで狂気の沙汰」と指摘。ガスの依存先をロシアから米国産LNGに変えただけで、相互利益が顕著に減少したに過ぎず、依存の実態は変わらないと述べた。
また、「今や欧州が毎日数十億ユーロを失う一方、米国はその分の数十億ドルを稼いでいる」と述べた。