[12日 ロイター] - ウクライナのシュミハリ首相は12日、ロシア軍の攻撃で損傷したウクライナの電力網と集中暖房システムの復旧に緊急的に10億ドルの支援が必要と明らかにした。
シュミハリ首相は経済協力開発機構(OECD)会合での演説で、ここ数週間のロシア軍による攻撃で、ウクライナの主要インフラ設備の半分が損壊したと指摘。冬を乗り切るために重要なインフラを迅速に復旧させる「生存の段階」が現時点で最優先事項になっているとし、電力と集中暖房の緊急的な復旧にそれぞれ約5億ドルのコストがかかると述べた。
ウクライナ南部のオデーサ(オデッサ)では週末の間にエネルギー施設2カ所がロシア軍の攻撃を受け、停電が発生。約150万人の住民が電力供給を受けておらず、港湾施設の稼働も停止している。