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「キーストーン」原油送管、再開時期見通せず 供給懸念が浮上

発行済 2022-12-13 06:20
更新済 2022-12-13 06:28
© Reuters. 米国で発生した「キーストーン」原油パイプラインの流出事故を受け、トレーダーらの間で供給懸念が広がっている。写真は12月9日、米カンザス州で進められる「キーストーン」原油パ

[12日 ロイター] - 米国で発生した「キーストーン」原油パイプラインの流出事故を受け、トレーダーらの間で供給懸念が広がっている。

カナダのTCエナジーは汚染処理にかかる時間やパイプラインの稼働再開時期を示しておらず、同社と原油が流出した米カンザス州ワシントン郡当局の間で行われた会合も、わずか13分で「何も決まらず」(地元メディア関係者)終了した。

この事故では、1万4000バレル以上の原油がカンザス州の小川に流出。過去10年近くで最大級となる米国での原油流出となったことを受け、TCはパイプラインを停止した。

米運輸省の資料によると、規制当局が再稼働計画を全面的に承認するまで、影響を受けた区間の運転は再開できない。

同パイプラインはカナダのアルバータ州から米中西部とメキシコ湾岸の精製施設に原油を輸送する重要なルートで、輸送量は日量62万2000バレル。

© Reuters. 米国で発生した「キーストーン」原油パイプラインの流出事故を受け、トレーダーらの間で供給懸念が広がっている。写真は12月9日、米カンザス州で進められる「キーストーン」原油パイプラインの流出事故の調査(2022年 ロイター/Drone Base)

操業停止により、米オクラホマ州クッシングの米国内貯蔵拠点と、メキシコ湾岸の両方への輸送に支障が生じる見込み。

アナリストは、停止が10日以上続いた場合、クッシングの貯蔵量が運用上の最低値である2000万バレルに接近する可能性があると懸念している。

クッシングへの供給が減少するとの懸念は、米WTI先物を3%以上押し上げた。

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