[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1カ月超ぶりの大幅上昇を記録し、北海ブレント先物が1バレル=80ドル乗せとなった。米経済指標でインフレ鈍化が示され、リスク資産が上昇した。
また大規模な原油流出事故を受け、カナダ産原油を米国に輸送する「キーストーン・パイプライン」の稼働が停止しているなど、供給面を巡る懸念も追い風になった。
清算値は、北海ブレント先物が2.69ドル(3.5%)高の1バレル=80.68ドル。米WTI先物は2.22ドル(3%)高の1バレル=75.39ドル。両先物とも11月4日以来の大幅上昇を記録した。
ドル指数は急落。米労働省が13日発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が7.1%と10月の7.7%から鈍化し、2021年12月以降で最小となった。伸びは2カ月連続で市場予想も下回り、米連邦準備理事会(FRB)が13─14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を縮小するとの見方が強まった。
ドル安は他通貨からみて原油の割安感につながり、買いが入りやすくなる。