[ブリュッセル 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)が来年、ロシア産ガスの代替先を一段と模索していく方針であることが、ロイターが入手したEU首脳会議(15─16日開催)の結論草案で分かった。
草案では、EUはガスの共同購入開始に向け迅速に動くべきとの見解を表明。これは価格交渉力を追求するため昨年提案された点だが、まだ実行には移されていない。
同時に「2023/24年の冬を見据えたガス供給を確保するため、長期契約の締結を視野に入れた」信頼できる供給先との協議を加速させるべきとも指摘している。
ロシアは欧州にとって最大のガス供給国だったが、2月のウクライナ侵攻以来、供給の大半が絶たれた。EUはアルジェリアやノルウェー、米国からの追加供給確保に奔走している。
草案は首脳会議で採択される前に変更される可能性もある。