[１４日 ロイター] - 米モルガン・スタンレーは１４日、北海ブレント原油価格が２０２３年半ばまでに１バレル＝１１０ドル前後まで上昇するとの見通しを示した。需要の増加や供給不足の継続が支援するという。
メモで「低水準の投資、ロシアの供給リスク、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）放出の終了、米シェールの減速などで供給が制約される中、中国の経済再開や航空業界の正常化など需要の回復にけん引され、原油価格は引き続きしっかり推移する」と予想。マクロ経済の逆風により、市場は若干の供給過剰となり、第１・四半期を通して価格はややレンジで推移する可能性が高いが、第２・四半期に需給が再び拮抗し、２３年の後半にはさらに引き締まるとした。
米国産ガスについては、来年は新規供給が需要を上回り、結果としてバランスが崩れ、冬以降の価格に下方リスクが生じると見込んだ。