[シンガポール 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した11月の1日当たり原油処理量は1年ぶりの高水準となった。輸出用燃料を増産したほか、グリーンフィールドプラント2カ所が稼働を始めたことを受けた。
11月の石油精製量は5961万トン(日量1450万5000バレル)と、過去2番目に高かった昨年同月の日量1451万2000バレルをわずかに下回る水準だった。
1─11月の精製量は6億1599万トン(日量約1346万バレル)。1─8月が前年比で縮小していたため、前年同期比では4%減となった。
燃料輸出枠の大半を握る国有精製所は、堅調な輸出利益を確保するため、特にディーゼル燃料の生産を拡大し始めた。
また、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)の日量20万バレルの新施設と盛虹石化の日量32万バレルのプラントが稼働したことも11月の精製量を後押しした。
一方、11月の中国原油生産は前年比2.9%増の1678万トン(日量408万バレル)。1─11月では3%増の1億8777万トン(同410万バレル)となった。
11月の天然ガス生産は前年比8.6%増。1─11月では6.4%増加した。