[国連 15日 ロイター] - パキスタンのブット外相は15日、国内のエネルギー不足への対処を模索しているが、ロシア産原油の割引については現実的ではないと述べた。
ブット氏は、主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)が設定した1バレル当たり60ドルというロシア産原油の価格上限について記者団から質問された際に「最近は誰も石油価格の割引を提示していない」と指摘。「それは現実的ではない」とし「国内のエネルギー不足と難しい状況に対処する手段を探している」と説明した。
パキスタンのマリク石油担当相は先週、ロシアが割引価格で原油を同国に売却すると述べた。マリク氏はこの発言の数日前、政府の代表団と共に交渉のためにモスクワを訪れていた。購入価格やEUとG7の価格上限を順守するかについては明らかにしなかった。
ロシアは、G7とEUの価格上限を順守する国には原油を売却しない方針を示している。