[ブリュッセル 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)は18日、地球温暖化対策に向け、域内の炭素市場を抜本的に見直すことで合意した。
EU議長国チェコの環境相は「この合意により、経済の主要部門で気候変動対策の目標達成が可能になり、最も脆弱な市民や中小企業が気候変動対策での移行で効果的に支援されるようになる」と説明した。
EU加盟国と欧州議会の交渉担当官は2030年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を05年比62%削減するためにEU炭素市場を抜本的に改革することで合意した。
欧州議会の首席交渉官ピーター・リーゼ氏は「27年以降は危機的な時期だ。誰もがそれまでに排出量を削減する必要があり、さもなければ多くの代償を払うことになる」と述べ、差し迫った27年という期限がグリーンエネルギーへの投資を後押しすることを望んでいると述べた。
16日から続いていた協議では、27年に自動車や施設などで使用するCO2排出燃料のサプライヤーも対象とする炭素市場を立ち上げることでも合意した。