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米政府、戦略石油備蓄補充の購入開始へ 2月受け渡し分で最大300万バレル

発行済 2022-12-19 08:57
更新済 2022-12-19 09:00
© Reuters.  12月16日、米エネルギー省は、戦略石油備蓄(SPR)の補充を開始すると発表した。テキサス州フリーポートの戦略備蓄施設で2016年6月撮影(2022年 ロイター/Richard Carso

[ワシントン 16日 ロイター] - 米エネルギー省は16日、戦略石油備蓄(SPR)の補充を開始すると発表した。来年2月の受け渡し分として最大300万バレルを購入する。

バイデン政権がロシアのウクライナ侵攻に伴うガソリン価格高騰を抑える目的で、今年合計でSPRから1億8000万バレルを放出して以降、初の補充となる。

© Reuters.  12月16日、米エネルギー省は、戦略石油備蓄(SPR)の補充を開始すると発表した。テキサス州フリーポートの戦略備蓄施設で2016年6月撮影(2022年 ロイター/Richard Carson)

SPRは大規模放出により、約3億8000万バレルと1984年以降の最低水準に落ち込み、エネルギー安全保障面で懸念が広がっていた。

エネルギー省高官は、購入価格は取引相手となる企業側が提示した時点であらかじめ確定し、購入先は来年1月13日までに選定すると説明した。

ホワイトハウスは10月、原油価格が1バレル=67─72ドルに下がるか、それを割り込めば、SPR補充に向けた買い入れに動くと表明。16日の米原油先物価格は75ドル前後と目標水準よりやや高いが、エネルギー省は足元の市場価格で購入すれば「平均売却価格の96ドルを下回る水準で買い戻して納税者にとって有利な状況を確保できるだけでなく、エネルギー安全保障強化の機会にもなる」と強調した。

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