[19日 ロイター] - シティ・リサーチはこのほど、2023年の北海ブレント原油相場の見通しを従来の1バレル=88ドルから80ドルに下方修正した。需要低迷と、ロシアと石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国で構成する「OPECプラス」からの十分な供給で価格は低下を続けるとの見方を示した。その上で、70ドルにまで低下する可能性もあると補足した。
シティのアナリストは「世界の石油需要は依然としてマクロ経済の見通し悪化にさらされている。電力と産業分野におけるガスから石油への切り替えが、今冬の原油需要を下支えするかもしれない」とした上で、世界需要は日量120万バレルにまで拡大する可能性があると指摘した。
23年のニューヨーク原油(WTI)は同75バレルと予想している。