ドル/円
午後3時現在 83.45/49 1.3393/98 111.76/81
正午現在 83.43/47 1.3393/99 111.76/81
午前9時現在 83.43/48 1.3390/97 111.76/81
NY17時現在 83.41/45 1.3389/94 111.69/75
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[東京 14日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
と同水準の83円前半。午後の為替市場は一段と様子見ムードが強まり、全般的にドル安
のままドル/円は4銭、ユーロ/ドルは0.0018ドルの値幅で取引された。経済指標
がさえなかったニュージーランド(NZ)ドルだけは、ドルに対して下落した。
午後のドル/円は83.44円─83.48円、ユーロ/ドルは1.339─
1.3401ドルの狭い値幅で取引された。材料難に加え、米連邦公開市場委員会
(FOMC)を控えて積極的に仕掛けづらかった。
前日の欧米市場ではドルが急落。対ユーロでは1.3434ドルまで、13日安値から
は約250ポイント売り込まれたほか、対円でも1円以上下落して83.10円まで下値
を切り下げた。アジア時間帯もドルは主要通貨に対して弱いままだが、大きく上下する場
面は見られず、ほぼ横ばいで推移した。前日に80.309から12月3日以来の低水準
79.101まで下落したドル指数は、アジア時間帯は79.302─79.426で小
動きとなった。
<FOMC後はドル84円近辺か>
材料難の中、市場の関心は米国のFOMCに集まっているが、市場では大きな政策変更
はないとの見方が大勢を占める。このところの経済指標は好調だが、「連邦準備制度理事
会(FRB)が最重要視する雇用統計がさえなかったため、差し引きで景気判断は据え置
きだろう」(ステート・ストリート銀行金融市場部長、富田公彦氏)との声が聞かれた。
長期金利の上昇を直接けん制する文言を声明に盛り込むこともなさそうだが、量的緩和第
2弾(QE2)の確認や、追加緩和に再び言及する可能性はある。「FOMC後にドル売
り再開はなさそうで、ドル/円の着地点は84円近辺、ユーロ/ドルで1.32ドル程度
を予想している」(大手銀行)という。
ほとんどの主要通貨に動意がない中、NZドルがドルに対して急落した。ニュージーラ
ンドの10月小売り売上高が予想以上に弱かったためで、0.7492米ドル付近まで下
値を伸ばした。ニュージーランド統計局が14日発表した10月の小売売上高は、季節調
整済みの数量ベースで前月比2.5%減だった。市場予想は0.4%減だった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)