［オスロ ９日 ロイター］ - ノルウェー石油監督局（ＮＰＤ）は９日、今年の同国原油生産は６．９％増加するとの見通しを示した。大規模油田「ヨハン・スベルドラップ」で生産が拡大し、ガス生産も記録的水準を維持するとみられている。
原油、コンデンセート（超軽質原油）を含むその他石油製品の生産量は日量２０２万バレルと、昨年の１８９万バレルから増加する見込みという。
ノルウェーは昨年、ロシアを抜いて欧州最大のガス供給国となった。ロシア国営ガスプロムの供給が大幅に削減されたため、ノルウェーのエネルギー企業エクイノールが輸出でトップとなった。
ＮＰＤによると、採掘を含め、最大手の石油・ガス生産業者による投資は今年、１８９０億ノルウェークローネ（１９１億ドル）となり、２０２５年に２０２０万クローネでピークに達する見通し。２２年は１７２０億クローネだった。
企業が昨年届け出た新規油田開発および既存油田の更新計画は十数件。投資期間中の原油換算総生産量は１６億バレルを目指しており、その半分が天然ガスとなっている。
今年のノルウェー全体の原油・ガス生産は原油換算で日量４１２万バレルになる見通しで、従来予想の３９９万バレルから増加。２５年には０４年に記録した過去最高の４５４万バレルに迫る４３０万バレルとなり、その後は減少に転じると予想されている。