[シドニー 10日 ロイター] - 中国の肖千・駐オーストラリア大使は10日、中豪関係が改善する中、中国政府は国内企業に対し、オーストラリアとの貿易を拡大するよう「通知」を出すことが可能だと述べた。
同大使はまた、オーストラリア産のワインと大麦に対する中国の関税を巡りオーストラリア側が世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げ、二国間で問題を解決する可能性について、ジュネーブで協議が進められているとも発言。「良いアイデアだ」と述べた。
大使はキャンベラで講演後、記者団に「関係を改善し関係を発展させていく中、通常の関係に戻るだろう」と述べた。
両国の外交関係は数年にわたって緊張していたが、最近は関係が改善しつつある。
中国国家発展改革委員会は国内電力会社3社と鉄鋼メーカー1社に対し、オーストラリアからの石炭輸入の再開を許可した。豪州産石炭の輸入は2020年に非公式に禁止して以降、初めてとなる。