[ブリュッセル 10日 ロイター] - 先進7カ国(G7)とオーストラリア、欧州連合(EU)は、2月5日に施行されるロシア産石油製品に対する価格上限構想で、2種類の上限設定を目指す見通しと、G7当局者が明らかにした。
G7は昨年12月5日、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加制裁として、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルとする措置を導入。2月5日からは、ディーゼルや灯油、重油などのロシア産の石油製品にも価格上限を設定する計画。
G7当局者によると、石油製品の種類は豊富で、価格は生産場所ではなく販売される場所で決定されることが多いため、石油製品に対する価格上限設定は石油価格のみよりも複雑という。例えば、ディーゼルや灯油は原油価格にプレミアムを上乗せした価格で取引される一方、燃料油は通常、割引価格で販売される。そのため、G7は2つの価格上限を設けることを検討しているという。