[10日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は10日、短期エネルギー見通しを公表し、2023年の国内電力消費が前年から減少するとの見方を示した。経済活動の鈍化や穏やかな天候で需要が減るとした。
23年の電力需要は4兆0140億キロワット時(kWh)と、過去最高を記録した22年の4兆0440億kWhから減少し、24年には成長加速に伴い4兆0640億kWhに増加すると予想した。
新型コロナウイルス感染拡大で需要が落ち込んだ20年は3兆8560億kWhと、8年ぶり低水準だった。
電源構成に占める天然ガスの割合は22年の39%から23年に38%、24年に37%に低下すると予想。石炭は22年の20%から23年は18%、24年は17%に低下すると見込んだ。
一方、再生可能エネルギーの割合は22年の21%から23年に24%、24年に26%に上昇すると予想。原子力は23、24両年とも22年から横ばいの19%の見込みとした。