[12日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は続伸。中国の需要見通しの改善に加え、対ロシア制裁の影響が懸念されている。
0135GMT(日本時間午前10時35分)現在、北海ブレント先物は0.50ドル(0.6%)高の1バレル=83.17ドル。米WTI先物も0.50ドル(0.7%)高の1バレル=77.91ドル。
前日はともに3%値上がりし、昨年12月30日以来の高値で引けた。
中国は厳格な新型コロナウイルス感染対策を終了し、経済活動を再開しており、今年の燃料需要が拡大するとの期待が広がっている。
中国工業情報化省は11日、2022年の鉱工業生産が前年比3.6%増加したもようと明らかにした。
主要7カ国(G7)とオーストラリア、欧州連合(EU)は2月5日にガソリンやディーゼルなどのロシア産石油製品にも価格上限を導入する計画。昨年にはロシア産原油に価格上限を設定した。
米エネルギー情報局(EIA)は、EUが2月5日からロシア産石油製品の海上輸入を禁止することについて、昨年12月に発動したロシア産原油の海上輸入禁止より影響力がある可能性があると指摘した。
ロシアのノバク副首相は11日、西側諸国による制裁や原油価格上限に直面しているものの、原油輸出の契約取り付けで問題はないと言明した。