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欧州、ロシア産ディーゼル駆け込み購入続く 輸入禁止控え

発行済 2023-01-17 08:33
更新済 2023-01-17 08:36
© Reuters.  欧州連合(EU)が2月5日にロシア産ディーゼル燃料の輸入を禁止するのを前に、域内の取引業者による駆け込み購入が続いている。写真はロシアのナホトカ湾に停泊するばら積み船。

[ロンドン 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)が2月5日にロシア産ディーゼル燃料の輸入を禁止するのを前に、域内の取引業者による駆け込み購入が続いている。

ボルテクサのデータによると、今月これまで欧州がロシアから輸入したディーゼル燃料は日量77万バレルと、昨年3月以降で最も多い。同社のシニア石油市場アナリスト、ロヒト・ラソド氏は「欧州の買い手は輸入禁止をにらんで、先を争うように目いっぱい輸入している」と述べた。

© Reuters.  欧州連合(EU)が2月5日にロシア産ディーゼル燃料の輸入を禁止するのを前に、域内の取引業者による駆け込み購入が続いている。写真はロシアのナホトカ湾に停泊するばら積み船。昨年12月撮影(2023年 ロイター/Tatiana Meel)

欧州にとってロシアはずっと主要なディーゼル燃料の供給国だった。ロシアのウクライナ侵攻後、欧州各国や企業はロシアとの経済的な関係を解消する取り組みを行ってきたものの、昨年でも欧州のディーゼル燃料輸入のほぼ半分がロシア産だったことが、リフィニティブのデータで分かる。

このため輸入禁止後は、取引の流れが劇的に変化するとともに、製油業界はコスト増に見舞われそうだ。ウッドマッケンジーの試算では、今年前半のディーゼル燃料の精製マージンは平均で1バレル当たり38ドルとなる見通し。リフィニティブのアイコンのデータに基づくと、これは2018─22年の6カ月平均の2倍以上に達する。

欧州が期待しているのは、中国からの輸入増。中国は今年第1弾の石油製品輸出枠を大幅に引き上げている。

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