[イスラマバード 20日 ロイター] - ロシアのシュルギノフ・エネルギー相は20日、パキスタンへの原油輸出について、諸条件で合意できれば3月以降に開始する可能性があると述べた。
パキスタンの経常収支は悪化しており、外貨準備は46億ドルと、石油が大半を占める輸入の3週間分を辛うじて支払える水準にまで落ち込んでいる。
昨年10月にはロシアから原油を輸入している隣国インドを引き合いに出し、割安なロシア産原油の購入を検討していると明らかにした。
パキスタン政府高官とシュルギノフ氏は貿易・経済に関する政府間会合が行われているイスラマバードで、主要事項ではまだ合意に達していないと説明した。
ロシア通信(RIA)によると、シュルギノフ氏は記者団に対して、原油と石油製品の輸出に関して、物流や保険、支払い、規模などに関する全ての問題を解決するための合意に向けて前進することで概念的に合意したと説明した。
さらに、欧米諸国以外の通貨を意味する「友好国」の通貨で決済する交渉が進んでいると明らかにした。原油は一般的にドル建てで支払いが行われる。