[ロンドン 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、子どもを汚染された医薬品から守るために「迅速かつ一致した行動」を求める声明を発表した。昨年、咳止めシロップの汚染で多数の子どもが死亡したことを受けた。
声明によると、昨年はガンビア、インドネシア、ウズベキスタンで、汚染された咳止めシロップによる急性腎障害で5歳未満を中心に300人以上の子どもが死亡した。問題の市販シロップからは、有毒で急性腎障害につながる恐れのあるジエチレングリコールとエチレングリコールが高濃度で検出された。
WHOはこれらが「工業用の溶媒や不凍液などに使用され、少量の接種でも致死性がある有毒化学物質」と指摘した。
またWHOはこの日、他にもフィリピン、東ティモールなどでも問題の医薬品が販売されている可能性があるとロイターに明らかにした。
WHOは既に昨年10月と今月、インドの製薬会社メイデン・ファーマシューティカルズの解熱・咳止めシロップなど特定の製品に関して警告を発し、店頭からの撤去を要請した。
*動画を付けて再送します。