[23日 ロイター] - 米エネルギー企業ベーカー・ヒューズが23日発表した昨年第4・四半期決算は、調整後の純利益が市場予想に達しなかった。だが同社は、石油・天然ガスに対する需要増大を背景に、強気の業績見通しを示した。
第4・四半期の調整後純利益は3億8100万ドル(1株当たり0.38ドル)だった。リフィニティブのデータによると、アナリスト予想平均は1株当たり0.40ドルとなっていた。
油田サービス・機器部門の売上高は前年同期比12%増の36億ドル。工業・エネルギー技術部門の売上高は1%増の23億ドル。総売上高は59億ドルで、市場予想の61億ドルを下回った。
調整後の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は9億4700万ドルとなり、市場予想の約9億2500万ドルを上回った。
同社は今年第1・四半期の売上高を53億―57億ドル、通年の売上高を240億―260億ドルと見込んだ。
ロレンゾ・シモネリ最高経営責任者(CEO)は「2023年の世界経済は、インフレ圧力と金融引き締めにより圧迫される状況下、ある程度の試練に直面すると予想される」と述べた。
それでも同社は、中国経済がゼロコロナ政策の緩和により再開し、欧州の需要が天然ガスと液化天然ガス(LNG)市場の需給引き締まりを主導するとして、今年について明るい見通しを示した。