[ソウル 26日 ロイター] - 韓国政府は暖房費が高騰する中、低所得世帯を対象に、光熱費などの支払いに充てる「エネルギーバウチャー」とガス料金の割引幅をそれぞれ2倍に拡大する方針を明らかにした。
崔相穆・大統領府経済首席秘書官は記者会見で、国際天然ガス価格が2021年以降ほぼ10倍になったと指摘し、光熱費の上昇は不可避との見方を示した。韓国の光熱費は他の多くの先進国と比べてはるかに低水準とも述べた。
今回の措置はエネルギーバウチャーの支給を受けている約120万世帯と、ガス料金の割引対象となっている約160万世帯に恩恵をもたらすと説明した。
厳しい外部環境の中でエネルギー価格の上昇が光熱費に反映されるのはやむを得ない面があるとした上で「われわれは国民の負担を最小限にするために最大限の努力をする」と強調した。