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[ヒューストン 27日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが27日発表した2022年12月期の通年決算は調整後純利益が365億ドルと過去最高になり、前期の2倍超に膨らんだ。一方、22年第4・四半期の調整後純利益は79億ドルと市場予想を6.6%下回り、1株当たり利益は4.01ドルと予想の4.38ドルを下回った。
シェブロンは石油生産で米2位。12月期の調整後純利益は従来の最高記録だった11年12月期を約100億ドルも上回った。
また、23年の石油・ガス世界生産量が前年より3%増えるとの見通しを据え置いた。
アナリストらによると、石油の旺盛な需要とロシアのウクライナ侵攻後の供給不足による高値を背景に西側諸国のエネルギー企業は22年に計2000億ドルの利益を得たと試算されている。
好業績と株主への配当金を増やす動きを背景に、エネルギー関連企業の株主還元は業界別の首位に躍り出た。増配の動きに反発し、新たな課税を求める声が出る可能性もある。
シェブロンが自社株買いの費用を3倍とすることを決め、現段階で5年間で計750億ドルを投じる方針を示していることに対し、ホワイトハウスは今月25日に抗議した。バイデン米政権は、企業が消費者のために価格を下げることを求めている。
グローバル・ウィットネスの環境キャンペーンの担当者、ジョナサン・ノローニャガント氏は、シェブロンが22年に稼いだ巨額の利益は今月初めに起きた洪水の被害修復に苦労している米国人にとって「平手打ちのように感じるだろう」と語った。