[メルボルン 1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米国のインフレ鈍化を示す指標を受けてドルが下落するとともに、利上げ継続で米経済がリセッション(景気後退)に陥る懸念が和らいだことが支援材料。
北海ブレント先物は0128GMT(日本時間午前10時28分)時点で0.20ドル高の1バレル=85.66ドル。米WTI先物は0.34ドル高の79.21ドル。
ANZのコモディティーアナリストは「企業決算発表シーズンの好調な内容が投資家心理に変化をもたらし、インフレ沈静化の兆しも連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止できるとの期待につながっている」と指摘。
ドル指数は下落し、ドル建ての原油がドル以外の通貨保有者にとって割安になったことから買い優勢となった。
市場は石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が1日に開く会合に注目している。昨年11月に合意した生産目標の維持を支持するとみられている。