[ロンドン 31日 ロイター] - ロイターの1月の原油市場調査によると、石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2887万バレルで、昨年12月から5万バレル減少した。湾岸産油国がOPECプラスの減産合意を順守する中、イラクの輸出が減少し、ナイジェリアの生産が回復力に乏しいことが背景。
昨年、OPECとロシアなどの産油国で構成するOPECプラスの産油量は需要の回復を受けおおむね増加した。
OPECプラスは昨年11月から23年末までの予定で日量200万バレルの減産で合意しているが、実際の生産は目標量を下回っている。
1月の減産履行率は172%。12月の161%から上昇した。
生産量が目標に届かないのは、ナイジェリアやアンゴラなど多くの産油国で生産能力を欠いているためだ。
OPEC加盟10カ国の1月の生産量は目標を日量92万バレル下回った。12月は78万バレル下回っていた。
ナイジェリアは12月に生産が回復したものの、1月は横ばいだった。
減産合意の対象外であるリビア、イラン、ベネズエラのうち、ベネズエラの生産量は若干増加。12月に輸出が急増したイランは小幅減少した。
ロイターの原油市場調査は外部情報筋の輸送データやリフィニティブ・アイコンの取引データ、タンカー追跡会社、石油会社関係者やOPECなどの情報に基づき集計している。