[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国時間の原油先物は不安定な地合いの中、3週間超ぶりの安値を付けた。堅調な米雇用統計受け金利上昇懸念が高まった。
北海ブレント先物は一時84.20ドルまで上昇したもののの、清算値は2.23ドル(2.7%)安の1バレル=79.94ドル。取引時間中に79.72ドルと1月11日以来の安値を付けた。
米WTI先物の清算値は2.49ドル(3.3%)安の73.39ドル。この日は1月5日以来の安値となる73.13ドルから78.0ドルで推移した。
週間では北海ブレントが7.8%、WTIが7.9%それぞれ下落した。
米労働省が3日発表した1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は51万7000人増加し、市場予想を上回る伸びとなった。失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準。賃金の上昇率は一段と緩やかになったものの、労働市場の引き締まり継続を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ対応を複雑にする可能性がある。