[メルボルン 8日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は3日続伸。金利を巡るパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が市場の予想ほどタカ派的でなかったことからドルが下落したほか、米原油在庫が予想に反して減少した。
0119GMT(日本時間午前10時19分)時点で北海ブレント先物は0.11ドル(0.1%)高の1バレル=83.80ドル。米WTI先物は0.13ドル(0.2%)高の77.27ドル。
ドル指数はパウエル議長発言を受けた前日の下げに続き、序盤の取引で小幅安の103.29。他通貨保有者にとってドル建ての原油に割安感が出た。
FRBが積極的な利上げ姿勢を緩めれば米国が急速な景気減速やリセッション(景気後退)を回避し、原油需要の落ち込みを避けられるとの期待も高まった。
市場関係者によると、米石油協会(API)の週間統計で米原油在庫が約220万バレル減少したことも支援材料となった。ロイターがまとめたアナリスト予想は250万バレル増だった。