[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は10日、西側諸国がロシア産石油・石油製品に上限価格を設定したことを受け、3月に石油生産を約5%、日量50万バレル削減すると述べた。
ノバク氏は「今日現在、生産した石油全量を全て販売しているが、すでに述べている通り、『価格上限』規則を順守する者には直接または間接的に販売しない」と声明で表明。
「ロシアは3月に日量50万バレルの自主的な減産を行う。これは市場の関係回復に寄与するだろう」と述べた。
ロシアの減産の報道を受けて、北海ブレント先物は2.5%以上値上がりし、1バレル=86.6ドルとなった。
ロシア大統領府は10日、今回の減産の決定について、石油輸出国機構(OPEC)プラスの一部の参加国と協議したことを明らかにした。しかしノバク副首相はその後、自主減産で公式には協議していないと明らかにした。
複数のOPECプラス関係者はロイターに対し、これを受けた措置は計画していないと述べた。
ロシアの石油生産量は、西側諸国の制裁により減少すると予想されていたが、アジア、特にインドと中国向けの輸出が急増し、昨年は2%増えて5億3500万トン(日量1070万バレル)だった。