[北京 10日 ロイター] - 中国の港湾で今年に入りオーストラリア産牛肉の通関手続きが過去2年間と比べて大幅に加速していることが、業界関係者の話で10日明らかになった。
豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)の国際市場担当ゼネラルマネジャー、アンドリュー・コックス氏は「豪州の牛肉流通業者は中国の港での処理時間が最近かなり短くなったと報告している」とし、2カ月かかっていた通関手続きが1月以降は1─2週間に短縮されたと述べた。理由についてはコメントを控えた。
中国税関総署や豪貿易相にコメントを求めたが、返答は得られていない。
中国は2020年、ラベルなどの問題を理由に豪食肉会社6社からの牛肉輸入を停止。他社からの輸入は継続されたものの、中国の輸入業者によると、税関による詳細な検査で通関にかかる時間が数週間延びたため、一部の買い手は仕入れ先を変更したという。
輸入業者らは、中国が1月8日から冷蔵・冷凍輸入食品の新型コロナウイルス検査を廃止したことも手続きの加速につながった可能性があると述べた。