[13日 ロイター] - バイデン米政権は13日、戦略石油備蓄(SPR)のうち2600万バレルを新たに売却すると発表した。28日に売却入札が実施され、4月1日から6月30日までに受け渡される。
昨年は、ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍後の世界的な経済活動再開を受けた原油価格高騰を抑える目的で行ったSPRの売却規模が1億8000万バレルと過去最高を記録。このためエネルギー省は、2023年度に2600万バレルを追加売却するのを中止することも検討していた。
ただこの売却は議会が既に法制化しており、中止するには議会が改めて対応する必要があった。
追加売却により、現在約3億7200万バレルと1983年以降で最低水準にあるSPRはさらに目減りすることになる。
エネルギー省は、緊急売却で得た収入による買い戻しや、供給の混乱と関係がない不急不要な売却を避けるための議会との取り組みなどを通じて、SPRの再補充にも動いていると説明した。