[13日 ロイター] - ロシアは13日、黒海の穀物輸送回廊の合意延長を巡り、自国の農産物輸出に関わる制裁が解除され、その他の問題が解決されない限り、合意延長は「不適切」との認識を示した。
黒海経由のウクライナ産穀物の輸出を巡っては、昨年7月に国連とトルコの仲介によりウクライナとロシアの合意が実現し、11月には120日間の延長が決定。来月再び期限を迎えるにあたり、ロシアが合意内容と自国の農産物輸出に影響を与えている制裁に不満を明らかにした。
セルゲイ・ベルシニン外務次官は、RTVIテレビのインタビューで「穀物輸送回廊のさらなる継続についてのわれわれの姿勢は変わらない。ロシアと国連の覚書の実施、とりわけロシアの農産物輸出に対する制限の実質的撤廃に具体的な成果がなければ、穀物回廊の延長は不適切だ」と述べた。
ロシアの農産物輸出は、西側の制裁の明確な対象にはなっていない。ただ、ロシア政府は、決済、物流、保険面で「障壁」が存在すると主張している。