[北京 13日 ロイター] - 中国国務院(政府)は農業政策についての年次計画書で、大豆や食用油の生産を増やして主要食糧の自給体制を強化する方針を示した。国営通信の新華社が13日報じた。
計画書では、穀物生産能力を現在の6億5000万トン強から5000万トン増やすという、最近発表した目標を再確認。トウモロコシの生産量を拡大し、小麦農家への支援をさらに強化するとともに、菜種など油糧種子の生産を強力に促進するとした。
遺伝子組み換えトウモロコシ・大豆の商業化も加速すると表明した。
飼料に使う大豆かすの割合を減らす運動を全面的に実施する方針も示した。
中国は世界最大の大豆輸入国だが、新型コロナウイルスのパンデミックや貿易を巡る緊張の高まり、自然災害の頻発化によって食糧供給への懸念が高まったことを背景に、油糧種子の輸入依存を減らそうと努めている。