[オスロ 13日 ロイター] - ノルウェー国家公安警察(PST)は13日に公表した年間脅威評価報告書で、ロシアが欧州向けエネルギー供給に圧力をかける一環で、ノルウェーの石油・ガスインフラ情報のさらなる収集を模索するとの見方を示した。報告書の公表はロシアのウクライナ侵攻以来となる。
PSTは、年内ロシアがノルウェーのインフラに破壊工作をしかける「公算は小さい」ものの、北大西洋条約機構(NATO)や西側との対立激化の意図を強めれば、状況が変わる可能性があると指摘した。
ウクライナ侵攻以来、ロシア産ガスの流入が減少したことから、ノルウェーは欧州にとって最大のガス供給元となっている。
報告書は「ノルウェーが欧州へのエネルギー供給元としての役割を果たしている現状は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、安全保障政策の重要性が一段と強まったことを示す」としている。