[モスクワ 14日 ロイター] - ロシアは、欧州連合(EU)が今月5日からロシアの石油製品の輸入を禁止したことを受けて、アフリカやアジアに軽油を輸出している。
リフィニティブ・アイコンのデータで明らかになった。ロシアはこれまで欧州に大量の軽油を輸出していた。
リフィニティブの海運データによると、ロシアの黒海の港からは低硫黄軽油・ガソリンがトルコ、オマーン、トーゴ、チュニジアに輸出されている。
ロシアのバルト海の港からは2月初め以降、低硫黄軽油がモロッコ、アルジェリア、ガーナ、チュニジア、ブラジル、サウジアラビアに輸出されている。
トレーダーによると、船から船に積み荷を移し替えるSTS(ship-to-ship)も行われているとみられる。
リフィニティブのデータによると、欧州諸国はロシア産の軽油に代えて、インド、サウジアラビア、中国、クウェート、マレーシア、トーゴからの輸入を増やしている。