[ロンドン 14日 ロイター] - 英王室は14日、5月のチャールズ国王の戴冠式でカミラ王妃が着用する冠について、メアリー王妃が1911年の戴冠式の時に被ったものを使うと発表した。インドで返還を求める声があるダイヤモンド「コイヌール」は使用しない。
コイヌールは世界最大級のダイヤで、植民地時代に東インド会社がインドから持ち出し、ビクトリア女王に「寄贈」されたとされる。チャールズ国王の祖母は戴冠式で、このダイヤが装着された冠を着用していた。
王室は「配偶者の戴冠式で、新しい冠を作る代わりに既存ものが使用されるのは、最近の歴史の中では初めてであり、持続可能性と効率性の観点から決定された」と説明した。
戴冠式は5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院で行われる。