[ソウル 17日 ロイター] - モンゴルのオユーンエルデネ首相は17日、ロイターの取材に対し、韓国はハイテク産業や活気ある港湾を持つ理想的な提携国で、モンゴルの銅やレアアース(希土類)を世界に流通させるための玄関口として見ていると語った。
オユーンエルデネ氏は4日間の訪韓日程を終了。訪韓中、2国間で貿易、気候変動対策、建設・都市開発、文化交流を促進する覚書を締結した。また、希少金属に関する合同事業や技術提携、人的・情報交換のための閣僚級委員会の設置でも合意した。
オユーンエルデネ氏は「電気自動車(EV)やデジタル経済が世界中でさらに発展した際、モンゴルは銅やレアアースの供給元として重要な存在になると考えている」と語った。そして、中国とロシアに挟まれた内陸国であるモンゴルにとって、韓国は釜山港などの港湾を通じて、モンゴルの海外貿易の物流で重要な役割を果たすと述べた。
モンゴルは、遅れているオユトルゴイ鉱山の拡張事業を今年開始する計画だ。同鉱山は世界最大級の銅と金の埋蔵量を誇り、拡張工事後には銅の生産量が年間50万トンを超える。
一方、モンゴル経由で中国にロシア産ガスを供給するパイプラインの建設計画については、中国とロシアが燃料供給で合意した場合、その時に認可するかどうか検討すると述べるにとどめた。