[20日 ロイター] - インド石油・天然ガス省傘下の調査機関、石油計画分析室(PPAC)が20日発表したデータによると、1月のインドの原油輸入は1996万トンで、前月比1.7%、前年比3.5%それぞれ増加した。製油各社が割安なロシア産原油を大量に購入し、半年ぶり高水準を記録した。
調査会社クプラーのアナリストは「国内消費が低迷する中、ロシア産原油によって石油製品の輸出収益率が改善するため、国内の精製活動は2023年に一段と活発になる」と指摘した。
22年4月─23年1月のインドの原油輸入全体でロシア産原油が占める割合は約20%で、1年前の0.8%から急拡大した。
インドの製油各社は、ロシアのウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の制裁で割安となったロシア産原油を大量に輸入している。
製油大手リライアンス・インダストリーズの1月のロシア産原油輸入は前月比約32%増加した。