［アテネ ２１日 ロイター］ - ブリンケン米国務長官は２１日、対立しているギリシャとトルコに対し相違を克服し、緊張を高めかねない一方的な行動を避けるよう求めた。
北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の加盟国であり隣接する両国は、エーゲ海の採掘権から領空問題までさまざまな案件に加え、キプロス問題でも対立している。緊張の高まりは最近も見られるが、トルコで今月発生した大地震ではギリシャが他国と共にいち早く救助隊を派遣している。
ブリンケン氏はアテネで記者会見し、対話と外交によって相違を克服する方法を見いだすことなどが両国にとって利益になると指摘。ギリシャのデンディアス外相は、今後も震災支援を継続するが見返りは一切期待していないと述べた。
ブリンケン氏は、米国とギリシャは地域のエネルギー安全保障強化とロシア産ガスへの依存度低下に向け協力しているとし、ギリシャとトルコの相違克服は恩恵しかもたらさないと述べた。